前世療法
前世の記憶とやらを探る催眠術を経験することとなったわけですが、人それぞれ見え方が異なるみたいです。
実物のように鮮明に見える方もいれば、匂いや感触でわかる方もいるそうです。
私はそんなにリアリティはなかったですが、イメージとしてぼんやり浮かんでくる感じです。
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まず、自身の足元を確認するところから始まりましたが、石畳のイメージが浮かびました。
そして自身の格好を確認しました。
サスペンダーをして半ズボンをしている男の子でした。
そして、栗色の髪の毛をして、色素が薄くて、、、これは碧眼の外人ショタ!!
私好みの可愛い外人ショタでした。(これってただの性癖では...と正直思った。)
国はドイツです。
ヘタリアにハマる前から、ヒトラーの映画をよく観たり、普段は本を読まないのにアンネの日記を読んだり、無性にドイツを中心とした歴史が気になってたんだよなぁ。
日が落ちて街灯だけが灯る、薄暗く人気のない噴水広場で、ひとり母を待っていました。
母は働いているため、帰りを待っています。
早く帰ってこないかなぁ。
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そして場面を巻き戻し、家族構成を探るため、少年の過去へ戻ります。
ですが、そこに父の姿はありません。
ついに妊娠中の母の胎内へ還りましたが、父はいません。
何故なのか聞かれると、「父は戦争へ行っていない」とのことでした。
父は、戦争でリーダーとして指揮を執っていました。
早く帰って一目自分の子供に会いたい、しかし国の為にも頑張らねばという責任感も。
結局、父はそのまま帰らぬ人となりました。
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母は、シングルマザーとして私をひとりで育てていたのです。
戦後で景気も良くなく、母が苦労しているのが分かります。
十字架の墓が乱立した場所で、母が泣き崩れています。
そして、「母のために、自分が頑張らなくては。」という気持ちが芽生えます。
この気持ちは、当時の母に対する自分の気持ちととてもリンクしていました。
この気持ちは、前世から引き継いだものなのだとそこで理解しました。
そして私は青年期になりました。
17歳ですが、きちんと工場で母のために真面目に働いています。
工場は、ミサイル工場です。
調べてみたところ、丁度第二次世界大戦の前の期間だったことが分かりました。
気になる子も出来ますが、仕事一筋のためろくに話しかけたりはしませんでした。
そしてその後戦争が終わった後まで飛びます。
私は、可愛らしい女性と一緒にテラスでケーキを頬張っていました。
とても笑顔が可愛らしく、とても大好きでした。
そしてその後、別れが訪れます。彼女からでした。
理由は、「妻子持ちだったから」です。
私ってば前世でも不倫上等だったのね☆
ただ、妻子持ちとは言っても、上司の娘との結婚だったので、普通の恋愛結婚ではなかったのです。
そのため、夫婦間はとても冷え切っており、お互いにほぼ空気のような存在でした。
そして、そのまま時が進み、私はヨボヨボの姿になっています。
妻はもういません。恐らく、出て行ったのでしょう。
60過ぎですが、もう何もやる気力がなく、ほぼ寝たきりになっています。
鏡を見ましたが、皺だらけのヨボヨボ爺で、あの可愛いショタの面影はいずこへ....。
なぜかこの姿だけ鮮明に映像として浮かびました。
そのまま76になり、私は老衰で亡くなりました。
息子はいましたが、ほぼ会いに来ませんでした。
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そして、彼の魂と対面し会話することになりました。
自身の人生を振り返って思うことは「何ひとつ自分のために生きてこなかった。全て母のために生きていた。」
そして、私に託したいことは「後世へ命を紡いでいってほしい」ということでした。
彼の想いが流れ込んできて、涙が流れそうになりました。
ですが、私は(いや、私子供マジいらないんだけどな...。)と思いました。
自分の意思と反したことが口から出てきたことに驚きました。
体験した後も、疑り深い私は、辻褄が合うのか確認をしました。
自身が生まれたのが92年で、亡くなったのが76歳ということでしたが、確かに第一次世界大戦が勃発している頃に生まれた計算になります。(1914年7月から勃発)
(恐らく妊娠の期間も考えると、今の私がこの世に降りたのも91年後半頃になる。)
死んでからすぐに生まれ変わったんだなぁ。
確かに前回死ぬ時、三種の神器が家にあったしな。
そして、 17歳から働いていたミサイル工場ですが実際に第二次世界大戦前から存在したのです。
そして、当時のサスペンダーショタの格好は、当時のドイツの写真を探すと見つけられることが出来ました。
しかし疑問なのが、戦時中の記憶がないことです。
辛い記憶は思い出さないようブロックされているのか、それとも工場にいたから戦争に赴いてないからなのか、街がボロボロになった風景も出てきませんでした。
自然と精神的負担になる様な、いらない情報はカットしているのかな?
そして、このセッションで気づいた、前世から持ち越している「母に対する負い目」ですが、セッション前にもちょうど話をしていたのです。
うちの母は、昔から何かと苦労性でした。
ずっと働き詰めで、家事も育児もすべてこなし、浮気性ですぐにキレる父から散々迷惑をかけられていました。
そのため「母が可哀想」という気持ちになっていたのです。
ですがそのセッションの後、私は徐々に気づいたのです。
「母がしている苦労は、全て母が自分で選択して、望んでしているものなのだ」と。
彼女は自分の人生に自身で責任を持つべきであって、子供は全く関係がありません。
母は父に選択を全てゆだねて、何も考えずに生きてきた結果なので、当然のことでは?と今では思います。
私は前世からの因縁を断ち切ることに成功しました。
親は親、私は私。
意外と切り離して考えられていない方って、多いのではないでしょうか。
このセッションがなければ、私はこの問題について深く考えることは無かったでしょう。
以上が、私の初めての前世体験です。